秋の行事

酉の市【季節の行事ものしり事典】

 毎年11月の酉の日に、各地の大鳥神社で酉の市が催されます。
 酉の市は「おとりさま」の呼び名で知られているように、商売繁盛の神とされる鷲(大鳥)をまつる神社のお祭りです。

 最初の酉の日を一の酉、次を二の酉、その次を三の酉といい、三の酉まである年は火事が多いという言い伝えがありました。

 この日は、縁起物の大熊手や、おかめの面などを売る露店が立ち並びます。
 熊手は福をかき込み財宝を集めるといわれます。
 商売繁盛のシンボルとして購入するのが、昔からの商家のならわしです。

 酉の市の縁起物は、熊手の他に「頭の芋(とうのいも)」や粟で作った「黄金餅」がありました。
 頭の芋は、頭(かしら)になって出世する、芋は小芋を数多くつけることから子宝に恵まれるとされ、黄金餅は金持ちになるといわれました。
 しかし、幕末頃から売られるようになった「切り山椒」が黄金餅に変わって酉の市の縁起物になっています。
 切り山椒をたべると風邪をひかないといわれています。

秋の行事

月見【季節の行事ものしり事典】

 旧暦8月15日の夜を「十五夜」、同じく9月13日の夜を「十三夜」といいます。
 この両日には月見をする風習が古くからあります。
 十五夜の月は「中秋の名月」といい、一年で最も美しい月として称えられてきました。

 8月15日は現在の9月中旬頃にあたり、農作物の収穫時期でもあることから、豊作を祈願する行事としての意味合いが濃くなってきました。
 欠けても満ちる月を復活と不死の象徴と考え、豊作を祈願したようです。
 とくに里芋は最盛期で、供え物として多く使われたため「芋名月」とも呼ばれています。

 十三夜は「名残りの月」「後の月」と呼ばれ、旧暦9月13日で、現在の10月中旬頃にあたります。
 豆や栗の収穫期と重なるため、「豆名月」「栗名月」として親しまれ、秋の収穫祭をかねた行事として定着しました。

 十五夜、十三夜ともに、すすきや萩を飾って、月見団子を供えます。
 そのほかに、栗や豆類などの収穫物や秋の七草、酒などを供えて月を鑑賞することもあります。

 昔は、十五夜と十三夜のうち片方だけをまつるのは「片見月」といって嫌いました。


 窓辺に台を置き、すすきや団子を供えて明かりを消せば、お月見気分が味わえるのではないでしょうか。
 現代では、花や団子を供える風習も失われつつありますが、美しい月を眺める風情を味わいたいものです。

秋の行事

敬老の日【季節の行事ものしり事典】

 お年寄りを敬い、その長寿を祝う国民の祝日です。
 以前は9月15日でしたが、2003年から9月の第3月曜日になりました。

 敬老の日は、聖徳太子が身寄りのない病人や老人を救護する「悲田院」を設立した日にちなんだといわれています。
 1951年に、老人を敬愛する日として「としよりの日」が制定されました。
 その後、1961年に「老人の日」、1965年に「敬老の日」と名を変えていきました。


 敬老の日を祝う特別なしきたりはありませんが、高齢者のいる家庭では、感謝と労いの気持ちを伝えたいものです。

 ふだん、祖父母と離れて暮らすことの多い現代ですが、顔を見せてあげるのが、高齢者にとってはなによりの励ましであり、贈り物にもなります。

 健康状態が良好なら、温泉旅行などもよいですね。
 遠方にいる祖父母には、電話をするなどしてねぎらいたいものです。

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